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地域を瑞々しく、夢が広がるゆずの里 / ゆずのだいどこ

2021.7.12

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風邪をひかずに寒い冬を乗り越えられますようにと、冬至に柚子風呂で温まる人は多いだろう。実際の、柚子の旬はもう少し早い11月中旬だ。甲良町長寺(おさでら)にある「ゆず公園」の約400本も毎年、収穫時期を迎える。長寺西地区にはゆず好きが多く、果肉をそのまま醤油や味噌で味付けして食べる習慣があるほど。いつ誰が始めたのかは不明だが、庭に苗木を植える家も多かったとか。2000年に地区の空き地にゆずを植えようとなったことにも頷ける。住民みんなで5年かけて700本の苗木を植え、 10年が経った成木からたくさんの果実が収穫できた。「どうやって活用しようか?」「ゆずで地区が潤うといいね」そして高齢者の雇用を生み、町を元気にという産業化構想へと繋がった。公的な補助金やコンサルティングを受けながら、地区の女性を中心に試行錯誤の末、「ゆずシロップ」やお菓子などが商品化された。そして長寺だけの、ここでしかできないメニューを作りたいという思いが2019年10月に「ゆずのだいどこ」として実現した。だいどこは方言で台所、厨房では地区の住民が腕をふるう。オープン以来、ゆずをふんだんに使った手作りランチやお菓子が好評で遠方から足を運ぶ人もいる。無農薬で育てたゆずを手摘みして新鮮なうちに皮と果汁に分けて冷凍保存されるので年中、ゆずが堪能できる。

ゆず好きがなんども試食を繰り返し、みんなが納得したラインアップは皮にもゆずピールを練りこんだ「ゆずぎょうざ」、酢の代わりにゆずをたっぷり使った「ゆずちらし寿司」など。夏には「ゆずかき氷」で涼しく、冬には「ゆず鍋」で暖まることができる。鶏肉・豚肉・魚料理からメインを選べる定食にはご飯と味噌汁のほかに、野菜のお惣菜が5品付く。町内と県内の旬の食材が使われ、季節毎に変わる。どの品にもゆずがほんのり香り、柑橘系の酸味とは異なるまろやかな風味で箸が進む。ゆずはどの食材とも相性が良いようで、素材の美味しさが一段と増すようだ。また、ゆずうどん定食の「塩ゆず」を使ったおにぎりも人気だという。原材料はじっくり熟成させたゆずと塩のみとシンプルながら、ゆずのほろ苦さと塩分のバランスが絶妙だとか。おにぎりを絶品にする他、肉・魚料理の薬味としてもアイスクリームに混ぜるのもおすすめだという。まさにゆずづくし、ここだけの美味しさだ。壁紙のゆずが可愛い店は元々、地区の集会所で全面リフォームが施行されたが、長寺地域総合センターとしてコミュニティにも利用できる。

ゆずのだいどこの美味しさは豊かな水で育ったお米や野菜にもある。町内には一級河川犬上川を水源とする水路が巡り、せせらぎ遊園のまちとも呼ばれる。13ある集落それぞれに整備されている親水公園は住民の憩いの場になっている。集落の良さはそれぞれで多くの家の花壇がキレイに手入れされていて清々しい。豊かな水が食物や暮らしを潤してくれる滋賀県は雪国でもあるが、甲良町の積雪は多くても30センチが数日と冬も住みやすく、京阪神への通勤圏内である。自然を満喫できるスポットの一つが、ゆずのだいどこ近くにある甲良町総合公園だ。広い土地に複数の施設からなる多目的公園で、さまざまなスポーツを楽しむことができる。

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ナイター照明付き少年野球場ではソフトボールが、多目的野球場では軟式野球(少年)が存分にプレイできる。多目的屋内練習場は雨の日でもフットサル等をすることができる。長さ60メートルのローラースライダーやターザンロープは子どもたちに人気で家族やグループがピクニックを楽しむ。ゆず公園の手入れや収穫には甲良町の養護学校、障がい者支援施設、校外学習で小学校が参加することもあるそうだ。子どもはゆずの酸っぱさに顔をしかめるかもしれないが、ゆずでしぜんと季節感を感じることだろう。季節の巡りと旬の美味しさを毎年届けてくれるゆず公園も、ゆず作りに携わる地区のコミュニティも後世に引き継ぎたい宝ものだ。

店舗情報

ゆずのだいどこ

住所:〒522-0261 滋賀県犬上郡甲良町長寺714-4

TEL:0749-38-2118

HP:

営業日 金・土曜日

営業時間 11:00ー15:00

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